ファーストエイドとは
ファーストエイドとは救急法基礎講習の事です。オーストラリアでは受講できる機関がたくさんのコースを提供しており、殆ど毎日のようにコースも設定されていて受講しやすくなっています。受講する人も多く、サービス業のマネージャや学校や幼稚園、保育所、介護職で働く場合や航空会社のキャビンクルーの応募資格の他、医療関係や教育関係の学校に通う生徒にも授業の中に必須項目とされています。
オーストラリアのファーストエイドのコースを受けると3年間有効なコース受講証書を発行してもらえます。私が受講したコースの内容は、応急手当の基本方法として助けを求める事、救急車を呼ぶなどの初動の手順、ケガした時の救急として出血、骨折時の包帯の巻き方、クラゲに刺されたり、蜂に刺された際の緊急時における処置や知識を学びます。また、ナッツ類などのアレルギーによるアナフィラキシーショック時のエピペンの使用方も体験しました。
<費用>このコースで$97ですが、前日になると割引があり$79で申し込みができました。CPRのコースのみコースもあり費用は$45です。
<どんな講習コースだったか?>
受講者は全部で16名で10代から30代くらいの若い男女が多かったです。授業の前に質問表がクイズ形式で紙で渡されて30分くらいかけて読んで解いていきます。間違っていてもOKです。その後、授業が始まります。講師の先生がPOWER POINTを使ってスライドを見ながら説明があり、その後また事前に渡されていた問題を解きます。講習の最後にまとめテストをします。下記が問題と解答のサンプルです。講師の先生がそのレポートを作成する急病人の状態を説明して、その内容にあわせて記入していくものです。わからない部分があったので先生に伝えたところ隣に来てくれて説明して解答を導き出すのを手伝ってくれました。
<感想>医療系の専門英語が多々あり、その度に携帯で調べて読んでいったのですが、私にはもう少し時間が欲しかったです。問題の数は大体25問くらいを3セットくらいしました。時間があったらもっと回答率があがるのになあっと思いました。質問の答えは間違っていても、すぐにみんなで答え合わせをしていくので、そこで正しい答えを解答用紙に書けば大丈夫でした。申し込み後に受講前のテキストブックがメールで送られて来ていたのですが、目を通さず受講したのですが、事前の予習をしていたらもっとスムーズだったかも。
実際の包帯の巻き方を止血の時や蛇に噛まれた設定で行いましたが、知っていたら将来役に立つと実感しました。やけどした時やクラゲに刺された時の処置方法も知っていたらいざというときに安心です。
CPR AEDとは
ハートセイバーファーストエイドCPR AEDコースの事で、心肺停止時の人工呼吸、蘇生方法や窒息解除方法、AEDの使用方法を学びます。
<どんな講習コースだったか?>
2人でペアーを組んで、大人と赤ちゃんのマネキンを使って、実際に心臓マーサージの仕方を体験します。胸の真ん中の部分を30回通常の脈拍の速さで押した後、口から空気をいれます。そのレッスンのあと、AEDの機械をつかって電気ショックを体に与える手順を学びます。
<感想>マネキンを使っての心臓マーサージは思ったより大変でした。かなりの力が必要です。もし本当に人にCPRをする事があったら救急車が来るまでずっとCPRを継続するらしいのですが、大変だと思いました。あばら骨が折れるくらいに心臓マーサージをするらしいです。命にはかえれないですもんね。
まとめ
コースを受講して本当にためになりました。ジム、学校、公共施設などAEDは目のつくところいたるところに設置してありますが、今までどのように使用するのかは知りませんでした。今回の受講経験で緊急事態において少しは人のお役に立てる自信がつきました。機会があれば是非受講をしてみてください。
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