日本の免許証の更新をせず10年以上も期限が切れてしまい、無効になってしまいました。
長期で海外移住している方の中には、同じ様な経験をされている方も多いのではないでしょうか。
オーストラリアにて取得した車の免許証がある為、今まで不便はありませんでした。
しかし、日本に里帰りした時に写真付きの身分証明書がパスポートとなり、行政の手続きなどでいつもパスポートを持ち歩いているのが少し不便だなと感じていました。
日本の運転免許証があれば便利だと思い始めて調べたところ、
オーストラリアの運転免許証の内容をそのまま日本の運転免許証として切り替えて発行できるのです。
早速書類を揃え日本に里帰りした時に窓口で手続きをし、無事に日本の免許証を発行できました。
今はパスポートを持ち歩かずにすむので、とても便利です。
この記事では、日本の免許証がない方でも海外の運転免許証から切り替えて日本の運転免許証を発行できる方法についてご案内します。
なお、私は実家の大阪の住所を現住所として発行できました。
私が実際に事前に準備した書類などをご紹介します。
日本で日本の運転免許証があると便利な事は?
身分証明書としていつもパスポートを携帯しないでよい
免許証を持っていると保険証や住民票など二つ以上の書類が必要ないケースがあるので便利
日本で車を運転できる
日本のクレジットカードを申請できる
レンタカーを借りやすい
外国免許証から日本免許証への切り替え手続きとは?
大阪府警察のウェブサイトでは下記の様に説明されています。
外国等の行政庁等が発行した有効な運転免許を受けておられる方は、運転免許試験の一部を免除してその免許で運転することができる日本の運転免許を取得する手続を申請することができます。
大阪府警察
どんな人が切り替えができる?
主な内容は下記です。
大阪府に住所がある人の場合です。
- 有効な外国の運転免許証を所持していること。
- 外国免許証取得後、取得国での滞在が通算して3ヶ月以上あることが免許証及びパスポート等で確認できること。
- 住所地が大阪府内であること。
あなたの現住所がある都道府県の免許証センターに内容を念のため再確認しましょう。
都道府県によっても若干の違いがあるようです。
申請に必要な物
以下は私が申請した際に、用意した書類などです。
なお、今現在移住している国、その国の免許証の種類、その海外の免許証を取得した時期など等により、状況も若干変わってくるようです。
同じオーストラリアにおいても州によっては必要な書類が全く同じかどうかはわかりません。
申請において帰国の際は時間に余裕を持って、申請の前日に電話で忘れ物がないか運転免許証センターに直接確認して出むかれる事をお勧めします。
私も日本帰国前に電話で書類を確認し、帰国後申請前に再度確認したのですが、窓口で書類が足りませんでした。
これから申請される方には、私の様に二度手間にならないように、できるだけ詳しく解説していきます。
外国の運転免許証(交付日の記載がない、又は複数の免許種類をお持ちの場合等には、各免許の交付日が確認できる免許の経歴証明書等が必要です。)
オーストラリアのクリーンズランドの免許証には、その免許証の有効期限の記載はありますが、最初に試験を受けて合格し運転免許証を取得した日にちの記載がありませんでした。
その為、免許証の過去の記録が必要でした。
もし今お持ちの外国の運転免許証に、その国で初めて運転免許証を取得した日にちの詳細の記載がない場合は、その国で発行するライセンスの記録である、 「LICENCE HISTORY」が必要となります。
「ライセンスヒストリー」の取得ですが、クリーンズランド州では本人がオーストラリアから出国している場合は、申請し発行してもらうことができません。 必ず日本帰国前に取得して持参してください。
LICENCE HISTORYの取得の仕方 (QLDにて取得する場合)
Queensland transport
https://www.qld.gov.au/transport/licensing/history#access-person
外国の運転免許証の表裏のコピー
私はコピーとオリジナルの免許証も持参しました。
外国の運転免許証の日本語による翻訳証明書(取得国在日領事館、 日本自動車連盟(JAF) https://jaf.or.jp/common/visitor-procedures〉 又はジップラス株式会社(一部の国、地域のみ)https://jdl.asia/ja/contact_translate〉で翻訳したもの)
私はJAFで翻訳証明書は日本で取りました。
申請する国により必要な書類が違っています。
費用は4000円で取得まで約2週間かかるとあります。
申請は日本国内からでないとできませんが、オンラインでいつでも申請できます。
そして、翻訳文はコンビニエンスストアのネットプリントサービスを利用して受け取ることができます。
パスポート
更新している場合は、旧パスポートも必要となります。外国免許証取得国での滞在期間を確認します。
パスポートに取得国のスタンプが押印されていない場合(自動化ゲートにしている場合を含む。)は、滞在を証明する書類が必要となる場合があります(EU圏の免許証をお持ちの方は必ず滞在証明が必要です。)
私は、オーストラリアに移住してからのすべてのパスポートを持参しました。
パスポートのコピー
空欄のページ以外は全てコピーが必要です。
パスポートが数冊ありましたが、すべての空欄のページ以外はコピーしました。
本籍(外国籍の方は国籍、在留期限、在留資格等)が記載された住民票の写し
(注意)「国籍等」とは、「国籍の属する国又は台湾並びにヨルダン川西岸地区及びガザ地区」のことです。
住民票がないと免許証はとれないので、実家の住所のある行政にて住民票の写しをととりました。
写真1枚
- 6か月以内に撮影した無帽・正面・上三分身・無背景のもの
- 大きさは、縦3センチメートル×横2.4センチメートル
- 提出する写真の裏面には、撮影日と氏名を記載
- 医療上の理由等がある場合、当該理由を確認の上、顔の輪郭が分かる範囲で頭部を覆うなどするかつら、ウィッグ、スカーフ、医療用の帽子(つばのないもの)の使用を認めることとしています。
証明写真をコンビニで200円で印刷できるアプリ”ピクチャン”が便利
私もこのアプリの証明写真を使って免許証を申請しました。
何度でも自分で撮るので取り直し、コンビニで印刷できとても便利です。
申請手数料
申請料
- 普通 2,550円
- 原付 1,500円
- 大型・中型・準中型 4,100円
- その他 2,600円
交付手数料 2,050円
併記手数料 200円
上記以外で私が持参した書類
里帰り前に電話で問い合わせした際に、必要と案内されたので下記の書類も持参しました。
証明書類は準備できるのであれば、持って行って損はないです。
- オーストラリアで働いていた(働いている)在職証明書
- オーストラリアに住んでいるという証明ができるための書類として、電気代やガス代の自分の名前が入っている請求書や、年金の書類、携帯電話代の請求書など
申請してよかった事
書類だけでみると揃えるのが大変と思うかもしれませんが、一度申請すれば後は普通の運転免許証と同じように更新すればよいので、私は申請してよかったです。
長期で里帰りする事もあり、頻繁に里帰りする機会も増えたので免許証の取得後は日本のクレジットカードも作ることができました。
運転免許証は住所も記載されていて、証明写真付きの身分証明書でいろんなところで使えるようになり作って良かったです。
コメント
はじめまして。自分も海外移住して8年になり、久しぶり帰国に伴い免許証の再発行を考えていて、とても丁寧な解説で参考になりました。
一つだけどうしてもお聞きしたいことがあるのですが、住民票を実家の住所で取ったというのはどういう方法で取られたのでしょうか?海外生活が10年以上とのことですが、その間もずっと住民票は抜かずに住民税と国民健康保険料を支払い続けていたのでしょうか?
お返事頂けると幸いです。
Moriさん コメントをありがとうございます!運転免許を取得した際は3か月の日本滞在だったので、実家の住所に住民票をいれました。
オーストラリアに戻る時は海外へ移住ということで住民票を外してから渡航します。短期の滞在ではその手続きはしませんが、長期の際は国民健康保険にも記入するため住民票を戻し入れています。