オーストラリアは水泳大国といわれるように、スポーツはとても盛んです。
人気な習い事は何といってもスポーツです。
ヨーロッパと比べて歴史も浅く文化的な面が少なくスポーツが文化と言う風潮があります。
日本では学習塾に通う子供たちが多いですが、オーストラリアでは殆ど学習塾はなく、習い事事情も日本とはかなり異なります。
この記事では、オーストラリアの子供の習い事についてご紹介します。
オーストラリアの子供たちは放課後に何をする?
オーストラリアでは、小学生は殆どが親が学校までを送り迎えするのが普通です。
日本のような集団登校などのシステムもなく、距離も遠いためです。
ハイスクールの生徒はバスや電車などの交通機関を使って通学するようになりますが、雨の日や早朝の朝練などをする場合は親の送り迎えが多いと感じます。
小学生の放課後は、両親が共働きなどの子供たちはAFTER SCHOOL CAREという学童保育が夕方6時くらいまで子供を預かってくれる有料のシステムがあります。
習い事をしている子供は、学校が終わる3時くらいから親が車で習い事に連れて行っています。
親が送り向かえをする事を、Mother’s Taxiと言います。
放課後は家に帰って自転車に乗ったり木登りして遊んだり、友達のお母さんが迎えに来てくれて、友達の家に遊びに行ったりしています。
それでは、人気な習い事を順にご紹介します。
水泳
スポーツで一番メジャーな習い事は水泳です。
私の住んでいるクイーンズランド州の家の近くにも50mのスイミングプールがある学校や市営プールは半径5キロ以内に9か所もあり、スイミングクラブがレッスンを行っています。
子供の水泳レッスンはとても盛んで、まだ6か月の赤ちゃんから親と一緒に受ける水泳教室を実施しているプールもあります。
オーストラリアにはきれいなビーチもたくさんあり自宅にプールがある家も多く、泳げる事は命を守るために子供にとってとても大事なことです。
幼稚園から学校のプログラムでも水泳は重視されています。
またラグビーやサッカーの様なコンタクトスポーツではないので、水泳は安全なスポーツとして水泳を習わせる家庭も多いです。
Water Polo 水球
高学年になると水泳が得意な子供は水球を始める子供もいます。
日本とは違い水球は中学校からのクラブにもある種目です。
水泳は個人種目なので、チームプレイがしてみたいという理由で水球に転向する子供もいます。
Nippers ニッパーズ ヤングサーフライフセイバー
5歳から14歳までが参加できる夏の時期のビーチでのライフセイバーが主催しているニッパーズ。
殆どのビーチにあるライフセイビングクラブが日曜日の朝に海の安全や波や状況や海の危険について教えてくれたり、ビーチで走ったり泳いだりして楽しむことを目的としています。
高学年になってくると、ビーチのパトロールやCPRなど緊急処置のトレーニングを受けたりし、シニアの競技会にも出場したりできます。
家族でボランティアとしてクラブに協力する事も多く、熱心に家族ぐるみで取り組んでいる方も多いです。
サッカー
どの地区にもサッカークラブがあり5歳からプレーできます。
同年齢の12人くらいのチームに振り分けられて秋から冬にかけて他のチームとトーナメント形式で試合をします。
練習は週に一回夕方にあり、シーズン中土曜日の朝から試合をします。
小学校の低学年は普通チームメンバーのお父さんが一人監督兼コーチとしてトレーニングしてくれています。
みんなで着たユニフォームは順番で全部家に持ち帰り、洗って翌週の試合に持って行きます。
そして、ユニフォーム担当の家族は試合後のオレンジやスイカなどのフルーツを切って差し入れとして持参しています。
サッカーに限らずチームスポーツは、チームの為のフルーツの差し入れを保護者が用意する事が多いです。
クリケット
イギリス伝統のスポーツクリケット。
9歳から地元のクリケットクラブに入会して始める事ができます。
試合の時間が長く、両親は芝生の上に折りたたみ椅子を持参して見学しています。
シーズンは夏なので暑い時期のスポーツです。
男の子のスポーツですが、近年は女の子もプレーしています。
水球と同様にほとんどの中学校のクラブ活動一つです。
楽器 バイオリンやピアノ
楽器を習う場合ほとんどは個人レッスンを受けている場合が多いです。
大学で音楽を習っている学生に教えてもらう場合や、小学校のニュースレターなどの広告やFACE BOOKで見つけたり様々です。
日本の様に音楽を教えてくれる学校などはあまりたくさんありません。
小学校の4年生くらいから希望者は、バイオリンやクラリネット、フルート、トランペットなどの吹奏楽を習うことができます。
まとめ
オーストラリアの子供たちに人気な習い事は断然スポーツです。
引っ越しなどをして新しい町で子供が友達を作りたければ、とにかくスポーツクラブに入ればいいと言われています。
スポーツができるグランドやプールなどの施設も豊富で整っています。
週末ほとんどの家族は子供のスポーツの試合観戦に行くのが一般的。
そして、日本に比べると家族のサポートも必要です。
試合では得点やスコアボードのカウント係や、チームーのマネージャー、オレンジなどのフルーツの差し入れ係、ユニフォーム洗濯係、写真が得意な親御さんは毎ゲームの試合を写真に収めてチームメイトの両親にメールをして送ってくれたりしてくれる人もいます。
子供だけではなく、親の役割も大事なポイントですが、スポーツを家族みんなで楽しんでいる感じです。
オリンピックで水泳などのスポーツでオーストラリアが強いのは、このような良い環境が影響しているからだと思います。
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